「楽しかった」その一言で終えるステージが何より素晴らしかった!
どうも、アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介 USKです。
7月29日(月)に大阪府吹奏楽コンクール北地区大会へ行ってきました。
今月は2回レッスンに伺った大阪国際大和田中学高等学校が出場するので、予定をばっちり空けて応援してきましたよ。
独特の緊張感というか、会場に着いてもソワソワして座っては立ってウロウロしてロビーを不審者のようにウロついてました。
他の高校の演奏も聞いてはいたんやけど、ソワソワしすぎて聞こえてこないといいますか、入ってこないもんです。勉強になるから聞きたかってんけど、自分に残念。
大和田の出番は休憩を挟んでからの1番目。
顧問の先生はしっかりその利点を活かしたプランを生徒へ伝えてましたね。
他の高校よりも、舞台に上がって演奏までの時間に余裕があります。
その間にホールの空間を認識する、お客さんを見たりとその場の情報を集めることで部員みんなで統一した集中の場を作ることができたと思います。
これは短い時間であってもできることですね。数秒であっても目の前だけでなく、上下左右、前も後ろも、しっかり空間を把握してどこまで音が響いていくものかを認識するのは音を出すことに十分効果を出すから大切やね。
演奏されたのは「飛龍の鵠」
レッスンの時に聞かせてもらってたけど、このステージから聞こえてきた演奏は期待以上!!
表現の幅が広くて深い!!
僕が表現下手なんなのですけど、落とすところは落とす、けど落ちすぎず聴衆をグッと引き込んでリードしていく、安心してついていける。
盛り上がるところは、目が覚めるような一体感。一気に会場が釘付けに!!
何より指揮の動きと音がピッタリなので視覚的にも魅了される最高の演奏でした。
金賞とれるかな?なんて忘れるし感じさせない、ただただ素晴らしい。
なんかええなーよかったなーと気持ちの良い空間でした。
演奏終了後の記念撮影にちゃっかり入れてもらえました。
みんな笑顔でステージを満喫した感じね。
部長が僕に「楽しかったです」とめちゃめちゃ晴れた顔での一言。
あの緊張感があって、コンクールでもあるステージを終えてのこの一言ですよ。
一言ですべてを語ってくれたって感じ。
さすが部長、大きな器ですわ。
コンクールやし結果を気にしたり自分へのミスを責めたりしがちやけど、こんな風にサラッと言って終われるステージができたんやね。
良かったなーと思う反面、めっちゃ羨ましいことやわ。
結果よりもみんなで演奏する音楽そのものを純粋に楽しめたんちゃうかな?
他の部員とも話をしたけど、「楽しかったー」て感じが伝わってくる。
結果よりもそこに至るまでの道のりをどう積み上げていくか?
そこで自分が何ができて、どんな演奏をしたいか?
「今」の演奏に集中して音をみんなで作り上げていくために試行錯誤され、部員を引っ張ってきたのが顧問の田阪先生。
食事に行くと話のすべてが部活の話。これまで試してきたアイデアや取り組みを聞いてると、頭がクラクラするくらい大変な時間と労力を費やしてきたのがわかります。
印象的なのは「人を育てる」を軸にすべて考えられていること。
部員みんなで考えて、それぞれが意見を出し合える環境作り。
吹奏楽部の運営や取り組みの選択肢が部員にもあること。
一人一人の「個」を大切にしながら指導をされているんやなと一緒にいるとヒシヒシと伝わってきます。
何より「世界一かわいい」と言えるくらいやし、もうそれよ。
愛だね、愛。
やれることがあれば手を一切抜かずに全力で生徒に届けていくんやから、同じ指導する身として勉強させられることばかりです。
ありがたいことに僕のブログも本番前にわざわざ部員に伝えてくれたんですよね。これは本番前に考えて欲しいと思ってたことやから嬉しかったー!!
この記事です。
本番は練習通りじゃなく、もう1つ上のチャレンジをする場所!
さて、いよいよ審査結果の発表!!
この発表の瞬間に立ち会うのは初めて。
19番目やったので、なかなか回ってこないからまたソワソワ。
そして!!
なんと!!
「金賞、ゴールド」
と、アナウンスされた時は息が止まったわ。
そしてさらに代表になるし、評価はオール A!!
すごすぎるやん。
部長の「楽しかったです」この一言をまた思い出すわけ、そしてこの結果よ。
かっこよすぎるやん。
なんか気の利いた言葉をここでかけるんやろうけど、「おめでとう」と言う以外、なんか真っ白なってしまって、言葉が出なかったわ。
次の大阪府大会もみんなで演奏する音楽そのものを純粋に楽しんで欲しい!
とにかく「おめでとう」やねん。
僕もその一言でサラッとしめとこ。
では今日はこの辺で!
ほなまた( ^∀^)
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ