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わからないものを「わからないまま」にしておきたい時がある

どうも、アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介USKです。

僕の周りには素晴らしいミュージシャンやダンサー、俳優、セラピスト、様々な業界の人がいて話をするたびに「はぁぁぁ」とため息がでるくらい心を打たれる話を聞かせてくれます。

この方達のように自分から新しいものを作り発信していくのは並大抵のことじゃないなと年を重なるにつれ強く感じています。

それにこの方達やプロに限らず、演奏する人たちはみんな同じなんですよね。

誰かの曲を演奏するのであっても、自分の経験の中から書かれた譜面や曲のイメージをとらえて音で表現していくわけですよね。

上手、下手の視点ではなくて、「どんな音で、どんな表現を聞かせてくれるのか?」

誰であっても興味を持って楽しみに聞けるようになってきたのも歳をとった上での有難い贈り物なのかな。

「これは一体どうなってるんや?」
「何でそんなことになるんや?」

言葉には言い表せない・・・この時の感情はなんて言えばいいのかな?

まだ自分には言葉にもできていないもの

この「まだ名前もついていない感情」と出会えるのは音楽をやっていて最高にたまらん瞬間です。

これは演奏者として大事なものなんやと思うんですよね。

心を打たれるけどすぐに言葉にできないこと。

タイミングは決して多いわけじゃない。

だからこそよ、すぐに理由づけて解釈せずに、そのまま持ち続けること!

わからないものを「わからないまま」にしておく。

何もかもを理解せんでいい実際に全部を理解するのは無理なことでもある。

「なんかすごいけど、なんて言っていいのかわからんーー!!」

もうこれはこのままでいいのよ。そんな瞬間に出会えたことでまず幸せなんやから、そのまま感情に浸っていればいい。

「あれはなんやったんやろう?」

理解したいけど、まだ理解したくない、そんなもどかしい感じ。

この戦いのない葛藤の中でまた演奏をして表現を探っていくことは、自分の中の芸術を創るプロセスの1つなんやろうか?

それにまだ言葉にできない状態である方が「実は自分にもその可能性があるんじゃないか」とワクワクするもんです。

言葉に言い表せない感情はそのままでいい、「わからないまま」にしておく。

今日はそんな風に思える出会いがありました。

山口裕介USK

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