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不安を減らすために「根拠のない大丈夫」を活かしていく

どうも、アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介 USKです。

思えば16歳でドラムを始め、もう20年以上になるんですよね。

ここまで続けてきた中に、成功してきた体験は小さいことも含めて十分にあると言えるでしょう。これは自信を持つための材料にはなります。

しかしまあ、こんだけやってもライブ前の不安は消えないもんですね。

ただこの経験から

「もしアレが起きたらこうすればいい」

「キッカケを間違えても笑顔でいればいい笑」

なんて、経験を辿れば薄くできる不安もあります。

これが今回テーマの中にある「根拠がある大丈夫」になります。

逆に見ていきたいのは「根拠のない大丈夫」という考え方です。

この「根拠のない大丈夫」が意外と本番前には頼りになるのじゃないかと考えてますので、そこをお伝えしていきます。

「根拠がある大丈夫」ばかり集めても安心しない

「根拠がある大丈夫だけ」だと危ない!とよく思うんですよね。

簡単な例ですと、

・必要なものはすべて用意したから大丈夫

・1ヶ月みっちり練習したから大丈夫

・ばっちり覚えたから大丈夫

しっかりと安心を得たい場合にはめっちゃ頼りになるよね。

それに特に問題もなくうまくいってるなら不安もほとんどないでしょう。

でも、いざ失敗したり、予想できないことが起こると、上記に書いていた「大丈夫」がグラグラ〜と揺らいでしまうもので、緊張度合いが一気に高まります。

用意できてないものが来るから、大丈夫なんて言葉はNGになる。

根拠があるから絶対大丈夫とは言い切れないんですよね。

どんなことがあっても大丈夫と思えるか!?

それでは「根拠のない大丈夫」について。

これ自然に身につけてる人が周りにいますよね。

「大丈夫大丈夫!いけるいける、なんとかなるって」

どこからこの大丈夫が来てるのかと聞いても、「なんとなく」とか曖昧の返事だったり。

しかしこの根拠のない大丈夫は、うまくいかなくても自信は揺らがないし不安にもなりにくいと最近とくに思うので調査中なんですよ。

まず根拠はない分、さっき書いてた心の揺らぎは減って案外、次のような考え方になっていることが多いことに気づきました。

例えば、

「うまくいかないなー」→「よし!やり方を変えてみよか」

それでもうまくいかないなら→「自分には向いてないかな、違うことしよ」

失敗しても自分を責めることはしないで、その失敗をどう活かすかを考えられるようになりやすい。

「根拠のない大丈夫」は、どんなことが起きても自分を前に進めてくれる大事なことになるんじゃないか!?

だから、これはどういったことを意味してるのかと考えたい!!
(この時点で根拠を求めにいってるのはご愛嬌で・・・)

根拠のない大丈夫を育てるために!

①無意識的に自分を責めるクセを捕まえること。

「根拠のある大丈夫」を求めてしまうのは自分を責めるクセが強いからかもね。

それを埋めるために何か根拠を求めてしまう。

うまく埋めれたらええねんけど、けっこうすぐ掘り出させちゃうのよ。しかもわざわざ自分で掘り起こしてしまうもので。

「やっぱり自分はダメだー」と責め出したら、すぐに蓋をするのではなくて、ただそう思ってると受け止めましょう。

こちらの記事も参考にしてください。

緊張を増やす原因「でもでも病」は危ない!

②大丈夫の使い方を変える!

そもそもの大丈夫の使い方が違うのかも?

「◯◯したから大丈夫」と理由をつける大丈夫ではなく、もっと範囲を広げてみましょう。

・人として生きていて大丈夫!
・ステージ上で何が起きても死にはしない、大丈夫!
・誰も襲っては来ないから大丈夫!

セミナーで冗談まじりにこの話をしますが、僕はけっこう本気で言ってます。

緊張や不安を感じる前に、人前にでると本能的に生命の危機を感じる反応があると思います。

まずはその反応に対して、「大丈夫、ここは安全でっせ」と一声かけてあげるのも、大事なプロセスです。

結局のところ、今のままでも大丈夫なんですよね。

できそうと思った時からできるはず!

できるかどうかに根拠を求めずに、今のままでやってみること。

ただやりたいからやってみることを繰り返しているうちに、意外とできることも分かってきたりするわけ。

「根拠はないけど、そこそこやれるだろうし、何かあってもここまで生きてきたわけやし、大丈夫!!」

初めから100点を取ろうとしないでええんですよ。

やりたいからただやってみた。

その新鮮な気持ちについていった。

なんだかそんな気がします。

まとめてみますと!

アレクサンダーテクニークのレッスンは上記の①②も含めて進めていくので、少しずつですが「根拠のない大丈夫」は成長していきます。

根拠があろうが、なかろうが、結局は本番はどうなるかは分からないわけですし。

「その時に起きたことに対して、どう反応するか?」

「どんな行動を選べるか?」

「大丈夫」と自信をもってステージに立つなら、今回の話のように幅を広げて考えてみてもいいんじゃないかな?

不安は0になるわけじゃないけど、少しずつ減らしていくことも練習と同じように考えてみること。

そして余裕ができるから、さらに演奏に集中できるようになれるわけです。

技術を伸ばす練習も大事やけど、その技術を活かせる環境を作るための取り組みも同じくらいかかせないものですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ほなまた!!

山口裕介 USK

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