「本番時の気持ちの切り替え方が良く理解できました」緊張を味方につけるセミナーレポート
どうも、アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介 USKです。
7月28日(日)にTamy’s Music Roomの泉山民衣さん主催で「帰ってきた!緊張を味方につけるセミナー」を行なってきました。
2時間セミナーで一人ずつレッスンする時間も設けたので6名限定とはなりましたが、おかげさまで満員御礼!!ありがとうございます。
みなさん積極的に意見や質問をしてくださるのでめっちゃスムーズ!スルスルと話が進むのでありがたく調子に乗って話をさせてもらいました♪
緊張と一言でまとめてしまってますが、中身は人それぞれ。
「何をもって緊張と判断としているか?」
状況・環境、タイミングなどで毎回同じようでずいぶん違うもの。
その毎回変わってくる緊張とまとめて表現されることとどのように付き合っていくのか?
発表会やお仕事などで人前で演奏する時の「緊張」をテーマに次のように進めました。
隠れた自分のルールが動きを邪魔する!
最初はみなさんで盛り上がれるようにゲーム形式でスタート。
僕の十八番の「自分の隠れた思い込み・ルール」が表に出てくる、そんな内容です。
ゲームのルールは2つしかないのに、自分で勝手にルールを作ってしまい動けなくなる、考えられなくなる。簡単にクリアできるやり方を知ると「なーんだ」と思えるコロンブスの卵みたいなゲームです。
ただ答えがわかってもなかなか自分ルールは手放せないものです。
「~でなければいけない」
「~すべきだ」
無意識的に行なっている頭の中に染み付いたルールがゲームでさえ邪魔しちゃうんですよね。しかしこれはゲームなので面白がりながら自分のことを考えられるんです。
初っ端のゲームでしっかり自分のことに向き合ってもらえるようにと思って行いました。
すぐできる!「アレクサンダーテクニーク」プチ体験
次は身体を動かしてアレクサンダーテクニークを体験できるコーナー。
2グループに分かれて、「動くグループ」それを「観察するグループ」に分かれます。
簡単な動きを僕が提案して動いててもらいます。動きを続ける中で僕が「頭だけ動かさないで」と伝えます。そうするとそのグループの動きが一気に変わります。
観察するグループはどのような動きに変わったのか?それとも何も変わらないのか?
動きの変化を観察して、違いをコメントしてもらう。
以前働いていたBodyChanceの入門講座でも行なっていたのと似ていて、その時に参加してくれたイラストレーターさんがマンガにしてくれました。どんなものかはこれを読んでもらえる方がわかりやすいのでよろしければご覧くださいませ。
【マンガで分かる】怪しい特殊訓練?アレクサンダーテクニークレッスン!?
心理学&脳科学を用いて緊張を理解するコーナー
心理学では有名な「逆U字理論」の話。
ついつい緊張をなくそうと考えがちやけど、実はその逆って話ね。
人はある程度のプレッシャーがある中で最高のパフォーマンスができることは心理学・スポーツの分野でも当然のように伝えられています。
これだけ言われていても、まだ緊張を減らそうと考えちゃうんですよね。それは「ある程度の緊張」ではなく、「過剰な緊張」を避けたいことを意味していますね。
なぜ過剰な緊張が起こるのか?
過剰な緊張が来た時に、緩和させる方法がないのか?
この2つについて脳科学の知識を使って、すぐできる「人前に立った時にやっておくべきこと」を実践を持って希望者に体験してもらいました。
人前に立つ時に脳内で何が起きているか?を理解して、その対策ができれば意外とすぐに緊張は適度なものにすることができます。
これは実際に体験して実感できるセミナーならではの取り組みなので、参加者さんは今後はけっこう人前の反応は減らせられると思います。
マンツーマンレッスンでそれぞれに合わせた提案を!
後半は一人ずつ相談したいテーマにそってレッスンをしていきます。
・もっと○○したい箇所に対してどう取り組むか?
・どんな理由ができなくさせているのか?
・身体の使い方を変えると音が出しやすくなる?
参加者はサックス2名、フルート、リコーダー、ギター、ピアノの6名。
それぞれ相談してくれるテーマが違うので、話をじっくり聞きながら僕なりの提案をしていく時間です。
取り組み方は1つではなく、考え方や身体の使い方を変えることで何万通りにも選択肢ができるわけです。
その数ある選択肢の中からできるだけ望んだ方向へ進んでいけるように僕は提案するわけですが、これはいつも頭フル回転するので終了後は頭の前のほうが痛くなる時がありますね(笑)
それで演奏が良くなって、希望が見えたり、喜んでもらえたりするなら嬉しいからそんなこと吹き飛ぶんやけどねー。
アンケートを書いてもらったんですが、それぞれ持って帰ってもらえるものがあったようでホッとしております。
その中で何人かの感想を紹介させていただきます。
下鍋園子さん サックス・リコーダー
本番で上手にモチベーションを高めたい、とても良い演奏で本番を迎える為に参加。
本番時の気持ちの切り替え方が良く理解できました。楽器とのふれあい大切です。ぜひ次回の演奏に役立てたいです。
今回のセミナーとっても良かったです。次回あればまた参加したい。
Iさん ギター
「緊張を味方につける」というテーマに魅かれました。山口先生のTwitterも拝見しており興味深く読んでいます。
考え方に制限をもたない、できることを認めてあげる。
この2つはこれからの自分に良い方向に役立てたいです。
・失敗してもマイナスに取りすぎない。
・演奏をとにかくつづける、より自分を理解して自分らしい演奏ができればと思います。
匿名さん ピアノ
発表の場を楽しみたいから参加。
体をどう使うかが、演奏に大きくかかわることが理解できました。
緊張をすることによってパフォーマンスが上がるというのは新しい発見でした。
演奏の時はもちろん、人前で話をしたりする時にも使えると思います。
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他にも貴重なアンケートをいただきました。
みなさまありがとうございますー!!
一人一人の声が聞けて、意見や価値観の違いに触れられるセミナーはいつも僕も勉強になります。
この2時間でまた1つ成長できました。
参加してくれたみなさま、主催の民衣さん、サポートしてくれたマミさん。
最高の時間と場所をありがとうございました。
また主催の民衣さんはサクソフォン奏者、マミさんはクラリネット奏者です。
お二人は「木管奏者のココロとカラダのLabo」で木管奏者のために演奏に役立つ情報を発信しています。木管だけでなく音楽をする上で大事な考え方、身体のことが主に書かれているので必見ですよー♪
Facebookページ「木管奏者のココロとカラダのLabo」
合宿もやるみたいよ!!参加しよかなー。家にサックスあるし!
こうやって刺激がもらえる人が周りにいるのはありがたいことですね。
合宿はやりたいなーと思うけど、ひとまずこのセミナーを秋あたりに大阪で開催、または東京でもやろうかと思っています。
次はどんな人と出会えるか。
想像するだけで楽しみになりますわー。
ほな、今日はこの辺で!
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ