緊張して「頭が真っ白!」考えておくと安心できるマル秘プラン
どうも、アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介 USKです。
さて今日はレッスンに来てくれましたボーカルさんとのレッスン。
歌詞が飛んでしまうのを一度経験してしまうと次はめっちゃ怖いと思います。
僕もライブで何度かやらかしてますので、2度と起きないようにたくさん考えたもんです。
何度も練習してのステージなので次こそは気持ちよく歌いたいですよね。
しかし一体何が起きたのか?
何が原因なのか?
思い出そうとしても思い出せない、だから解決策は見つからずに余計に焦るもんです。考えただけで地獄です。
さてこんなときに僕が取っておきプランとして用意してることがあるので、ご紹介します。
解決策をすぐに考えないこと!
頭が真っ白になったとしましょう。
あなたならどうしますか?
ここですぐに思い出そう、どうにかしようと対処しようとすると余計に冷静さを失いますね。
人前に出て頭が真っ白になる!
これって生物として最悪の事態なんです。
参考になる記事を置いておきますね。
緊張は味方!脳科学から見えてくる残念なお知らせ
緊張したほうが最高のパフォーマンスができる理由!
人前に出た時の反応は「生きるか死ぬか」のように危険に感じてしまうものです。
ただでさえそんな状況に感じるのに、さらに頭が真っ白ですって!!
この視点で考えていくと、かなり追い込まれた状況ですよね。
ここで「歌詞を思い出さないと!」と立て直すにはまだ早いんです。こんな状況で思い出せるわけがない。
まず「安全の確保」を優先しましょう!
まずは人として「安全」を確保することなんですよね。
頭が真っ白で危険を感じている私の身体は怖くて身を縮めてます。
この縮めてるから「自由にしてあげよう」と言ってもそう簡単にやめれないもんです。
ここでアレクサンダーのレッスンが役に立ちます。
何かをやめたいなら、何か代わりの行動をする「代替えプラン」が強力な味方になってくれます。
身構えている身体を自由にしてあげるために!
頭は真っ白やけど少しでも「色づけできること」はないか?
またここでアレクサンダーレッスンのツールが役に立ちます。
「見えてるもの、聞こえるもの、匂うもの」など五感を使ってみましょう。
- 天井までの高さはどれくらいあるか?
- お客さんで赤の服を着ている人は見えるか?
- 空調の音など聞こえるものはないか?
- 何か匂うものはないか?
遠回りのようですが、これがめちゃくちゃ効果的です!
真っ白で危険が迫ってる時には間接的に身体を動かせるプランが効果的なんです。
無理に思い出そうとするのは、身を固める一方になります。それでうまくいってるなら悩んではいないですしね。
そんな時間がないと思いますよね?
「天井までの高さはどれくらいあるか?」は事前に何度か練習しておけばすぐできます。
無理に思い出そうとしてる間の方が時間かかるもんです。
これがうまくいくもう1つの背景があります。
「頭の中の余裕が大事!」
張り詰めた身体の緊張を緩めてあげることで、頭の中も余裕が生まれます。記憶というのは案外こういう時に戻ってくるもんです。
メロディは出てくるけど曲名が思い出せない時がありますよね。諦めて家に帰ってドアを開けた時くらいに急に思い出したり。
無理に思い出すのは緊張を増やしますが、リラックスした瞬間に身体と脳との回路がうまくつながるような感じですかね。
間接的ですが、これまでのやり方がうまくいかないのならぜひ事前に考えておいてほしいことです。
1つだけでも何を考えるかをピックアップしておいて、練習の時に取り入れるといいですね。
簡単な方法としては、間違えた時に思い出すことですね。
間違えてすぐにやり直すのをやめて、「天井の高さを思い出す」とか1つ間にクッションを入れる練習です。
緊張に限らず、このクッションを入れるのは他の面でも効果的なのでぜひ取り入れてほしいことなのよね。
この生徒さんとはレッスン中に何度か考える練習を一緒にすることで、実践でもできそうに思えるところまで出来ました。
頭が真っ白になった時こそ!
今回紹介させてもらったような安心材料を持っておくだけで本番で真っ白になることがなくなった方もいるので、是非一度試してみてはどうでしょうか?
では今日はこの辺で!
今回も最後までありがとうございます。
ほなまた!
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ