伸び悩みはスランプと違うよ!次のステップへ進むための3つの提案
どうも、アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介 USKです。
今日はレッスンに音楽教室でボイトレを習っているボーカルの方が来てくれました。
自分が成長していない気がしていると、何をやってもどうもうまくいかない、集中できないものですね。ボイトレの先生とは知り合いでして、何かうまく進まなくなってきたので僕を紹介してくれたんです。これは期待に応えたいですね!
ということで、レッスンでお話ししたことをまとめてみました。
まずスランプについて理解しよう!
このよく耳にする「スランプ」はあるタイミングだけで長続きはしない「プラトー現象」というものが多いみたい。
ほんまのスランプだと、できてたことができなくなるレベルね。この方はできなくなったわけではなかったので、スランプではないかな。
「プラトー現象」は、成長過程で一時的に伸び悩むタイミングが来た時に起こるもの。
ある程度のレベルまでに達することで、もう1つ上のレベルに行くのがこれまでよりは難しくなって、ちょっとストップした感じになるのよね。
これは音楽に限らず、勉強やスポーツなど様々なことで起こるし、ほとんどの人が経験することなので、まず大きな問題ではないと認識しておくことが大事ですね。
さらに大事なのはある程度のレベルまで来たってことを受け入れるタイミングでもあります。
手を抜くわけじゃないけど、成長しなくなったと嘆く前に、「ちゃんと成長したから停滞時期にきたんやな」って現状を受け入れる方が自分には優しいよねー。
とはいえ、気になるのは変わらないので、やれることがあるなら見つけたいところです。
このタイミングは次へ成長するための準備期間です。モチベーションが下がりやすいからこそ、何ができるかはハッキリとさせておくのが一番です。
現状をしっかり受け入れて認識する
さっきも書いたけど、大事なのでもう一度まとめます。
・誰にでも起こる現象であること
・成長したからこそ起きること
・次へのステップの手前まで来てること
現状をしっかり受け入れて認識しておくことですね。それにスランプと違って、これまでやってきた知識や経験が失われるわけではないよね。
「やっぱり・・・」とマイナスに考えてしまう前に、この時期に入ったんやなとしっかり言い聞かせておくことね。
ちょっとばかし距離を置く
「ちょっとあなたとは距離を置きたいの」なんてセリフを言いながら離れてみましょ。
感情的になって付き合い続けてもお互いのためにならんし、一人の時間を作ってこの状況から離れてみることも大事なこと。
あ、これ音楽の話ね。いつまでも成長を感じられない関係ではモチベーションも下がるしね。
個人差はあるけど、まず2.3日くらい時間を取るのがいいですな。
楽器の練習以外で、やりたかったことがあればそれをやるための時間にする。
期限を決めての距離を置くのがポイントね!!距離を置きすぎて、もう好きじゃなくなったとか怖いし。
身体に効果的な1つの工夫を取り入れる
さてこれが最後の大事なポイント!!
今までと同じことをやっていては、成長が感じられないし進みにくい時期なのです。
新しいことをやれば気持ちも変わっていい!!と思いたいところやけど、いきなり新しいことと言っても進みたい方向じゃないかもしれないし、何をやっていいかわからないこともある。
見つからずにまたモチベーションが下がるとか、最悪やんね。なので、これまでと同じ方法でいいから1つだけ工夫してみましょう。
それも身体に効果的な1つの工夫を考えてみること。
この生徒さんは立って練習するのが多いということだったので、
・歩きながら歌う。
・軽くスクワットしながら歌う。
・片足立ちで歌う。
・カニ歩きで横にだけ進んで歌う。
色々とアイデアは出てきますが、今回テーマにしたのが「脚」を使うことです。
僕が東京にいた時にけっこうやってた「脚の使い方で呼吸が変わる」セミナー。
管楽器の生徒さんが多かったのでよく開催してましたが、「脚」の仕組みを知るだけでも、最初の音がスパッと出やすくなったと好評でした。
今回の生徒さん用に思いついたのを提案して、その場でやってもらうと「いつもと違う」とのことです。
良いか悪いかはこのプラトー現象時期では判断するのはやめておきましょう。
ただいつもと違う刺激があることが大事なんです。新しい情報がこれまでの経験と結びついて徐々に次のステップへの準備を進めてくれるからです。
いろんな演奏の仕方があっていいんやし、身体に効果的な1つの工夫をして新しい体験をしてみるのはオススメです。
今回のまとめ
①現状をしっかり受け入れて認識する
②ちょっとばかし距離を置く
③身体に効果的な1つの工夫を取り入れる
今回のレッスンではこのような順番で説明して体験してもらいました。思考の整理をして現状を知ること、そして新しい体験をすること。
思考と身体の両方にアプローチしてあげることがとてもとても大切です。
この1回のレッスンだけでも、スランプと思ってた状況から脱出できたりするのよね。
成長が感じられない、上手くなる気がしないと思われるなら一度体験レッスンへ参加してみてくださいね。
では今日はこの辺で!ありがとうございました。
ほなまた!
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ