
知っておきたい!緊張した時の身体の基本的な仕組み
どうも、山口裕介ユースケサンタゴリラです。
ただいまカルメラ合宿より執筆中です。
前回は本番前の「どうしよう」は行動を変えることで対処できるより、身体のことをこれから少しずつ書いていくと言いました。
なので、まず緊張を味方につけていくために身体のことを少しでも知っていこうのコーナーです。
遠回りのようでこの方が近道です。
さていきなりですが、頭の重さはは4-7kgと重いです。
頭はカラダの一番高いところにあります。
骨で考えると背骨の上にバランスとりながら頭は乗っかっています。
バランスをとるために筋肉があります。ないと頭は前に転げ落ちてしまいます。
その筋肉は後頭部の下あたりから首や背中にかけて筋肉が広がっています。
今回、紹介する緊張に大きく関わる大事な筋肉のお話。
超重要な後頭部にある筋肉
写真にある筋肉の集団は【後頭下筋群こうとうかきんぐん】と呼ばれ、パフォーマンスでは大事な全身に影響するとても大切な役割をしています。
名前を覚えるよりも「そんなとこに大切な筋肉の集まりがある」と認識するだけで十分です。
前回記事に書いた実験Aで分かるように、この筋肉達を必要以上に固めてしまうことで身体のバランスが制限されてしまいます。
そしてさらに頭を固めるのが文章では伝えにくいので次の時にどうしてるか思い出してください。
例えば、
- 電車で隣のオジサンが物凄い大きな音のくしゃみをした時
- お湯と思ってひねったシャワーが水だった時。
- 部屋に入ったときにゴキブリがいた時 etc
めっちゃびっくりしますよね。こういった時に身体は身を守ろうとして固くなります。
「びっくり反射」とも言ったりします。
首を固めてすくむような動きは、頭を背骨のほうへ上からプレッシャーをかけていることになります。
真上から背骨を押しているようなことですね。
背骨は椎骨と呼ばれる骨が積み重なっています。その間に椎間板と言われるクッションがあります。
このクッション達は上からのプレッシャーは好きではありません。自由にやらせてたら機嫌よく働いてくれるんです。
それと背骨は一本の棒ではなくS字カーブを描いています。カーブを描くことで色々な方向に動ける自由さを持っています。
背骨は1つ1つの椎骨みんながプレッシャーなく動ける状態が理想です。
プレッシャーを与えられた椎骨達はクッションが押しつぶされて、満員電車にいるかのように動きにくくなってしまいます。
人間は脊椎動物です。
この背骨が動きにくくなると、腕や足、呼吸まで影響してきます。
オススメじゃないけどやってみます?
①首の後ろに力を入れながら手をあげる
②頭を動けるようにしてあげて手をあげる
何度か繰り返すとどっちが上げやすいかすぐわかると思います。
ほんの少しでも頭の動きを制限するだけで、背骨が動きにくくなって全身に影響してしまいます。
- 頭は動けるようにしてあげておくこと
- 頭は背骨にプレッシャーを与えることなく、背骨と上手にバランスよくお付き合いすること
頭と背骨の関係は、理想の夫婦のように仲良し且つ、お互いに干渉しない絶妙のバランスが大切です。
どんな時にこのバランスが崩れるのか?
緊張する場面で頭と背骨のバランスは崩れやすくなります。
苦手なことや不安があると、この筋肉が反応して頭の動きが減る。
そして、身体が動きにくくなって演奏しにくくなります。
身体の誤解もバランスに影響します
また身体のついての誤解がある時です。
自分の身体の仕組みがわかっていないこともバランスを崩す原因の1つです。
「関節はどこにあって、どう動くか?」
「筋肉はどんな働きをそれぞれしているか?」
本来の身体の設計と違う動きをしてると動きづらくなるんですね。
誤解していそうな動きを見て、「実はこうやって動けるんですよ」と伝えたらスルッと楽に動けるようになる。そんなレッスンの時もあります。
一人で練習やこういった勉強をするなら、
・カラダの仕組みを知る
・どのように使うのかを知る
胴体部分や腕や脚などそれぞれどんな仕組みで、どんな働きをするものか?
興味のあるところから勉強していくと楽しいですよ。勉強して使ってみて動きやすいって実感できた時はホンマに嬉しくなります。
まずは背骨の仕組みとか構造を勉強すると面白い発見がありますよ。
最後までありがとうございました。
身体の知識の話よりメンタル系が好きやからどうしても記事はメンタル系になってしまうね。
ではほなまた!!
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ