解決法を探す前に自分のパターンを知ることがスタート
アメブロで書いていた記事をリニューアルして再アップ!
ROTTENGRAFFTYのTHE END OF THE WORLD TOUR 2014のステージ裏側でドラムのHIROSHI君とレッスンをしていた時のお話。
リハーサルから見学させてもらい、セッティングや動きをチェックさせてもらいました。
そこから見えた情報をもとにリハーサル後に舞台裏でレッスン開始。
本番使用のドラムセットも準備できるのがライブ前レッスンの醍醐味です。
このレッスンで出てきた内容は、主にカラダの仕組みについて知ることでうまくいきそうだったので、頭と首で1つ・腕関連で1つ・脚関連で4つほど。
主に脚関連、バスドラムの音量や音色、踏み方や座り方について。
以前にもレッスンでやったことですが、何度やっても毎回違った結果が出てくるのがカラダの面白いところですね。
このレッスンの中で興味深い発見があったので、以下のABの実験を試してみてください。
実験!あなたはどんなことに気づけますか?
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椅子に座ります。
A
ただ手を前に伸ばす
B
バスドラムをふむように左右の脚を動かしながら手を前に伸ばす
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【注目するポイント】
さてここで!!
胴体の動きに注目!!
(鏡があればわかりやすい)
この動作は、「腕を前に伸ばす」ことをしてるのですが、
Aは手だけで行っていて、Bは脚を動かしながらとなりますね。
手を伸ばす動作に対して、
胴体は以下の1~3の中で言えばどれになりますか?
1胴体も前に傾いている
2胴体は腕と反対に後ろに傾いている
3特にかわらず腕だけが前に伸びている
ここで要注意なのは2の動きとなります。
胴体は後ろに傾いているのであれば、
演奏中、特にフィルインの時に影響してきます。
前にあるタムを叩くのに手を伸ばした時には、自分は後ろへ遠ざかろうとしているわけですからね。
大事なポイント!!
さてここから考えられるのは、
- タム回しがうまくいかない
- タムを叩く時に音量が小さくなる
- 速いフレーズになると力んでしまう
こういったドラマーの悩みを解消したいと思う時には、
解決法を探す前に自分のパターンを知ることがスタートとなります。
この日は1時間たっぷりのレッスンになりましたが、腕の動き1つだけ見ても十分な変化がありました。
腕や脚の自由が生まれてより楽になって、音量も音色にも変化が出ました。1つの変化がカラダ全体に影響を与えるんですね。本当にカラダはまだまだ不思議なことだらけです。
こうやってレッスンを真剣に受けてくれるのも、もっと上手くなりたいって熱意です。
そこから大きな発見があり、変化して上達していきます。
その為に、僕もライブを続けて実践の中で学ぶこと。
レッスン経験を重ねて、使えるアイデアは惜しみなくお伝えしていくこと。
全国のドラマーのために学び続けていきたいと思います。