本番前の「どうしよう」は行動を変えることで対処できる
どうも、山口裕介ユースケサンタ・ゴリラです。
僕はBODYCHANCEというアレクサンダーテクニークの学校の教師と運営をやっています。
教師を育てるプロコースを教えたりと日々ミュージシャン達にレッスンをしています。
ある日、卒業をした教師対象のクラスを担当することになりました。
全員教師のクラスはさすがに怖気付きます。
これはなかなかの試練です。
僕とは異なる分野の指導者に対してのレッスンはすごく楽しめます。
同業者でしかも同じ学校を卒業している先生達だとなんか怖い。
ちゃんと教えられてるかなど見られてそうですよね・・・。
僕は緊張を見せないようにするので(でも付き合い長い人にはすぐバレる)余計に緊張します。
レッスンが始まる前は色んな声が聞こえてきます。
・ちゃんと教えられるのかな
・つまらないと思われたらどうしよう
・先輩なのにレベルの低い事を言ってるなと思われたら
・あっと思わせるような良い話をしてやろう
・かっこいいとこ見せたい
これぜんぶ自分の声なんですよね。
この刺激的な状況に対して僕は次の反応をしました。
どんな反応してるかに気づいているか
不安な状況になるとすぐに心の声が始まります。
このままではうまくできない。
そこで次のことを考えました。
<心の声に気づいてるなら次の行動は選べること>
心の中で「ちゃんと教えられるのかな?」と声をかけてきたことに気づけば、次にどうするか?
ここに選択の余地があります。
僕が浮かんできた選択肢
僕の場合だと次の選択肢が浮かびました。
- 心の声に返事をする。
心の会話を続けることですね。
「えー、どうしよう。教えられなかったら・・・」 - 心の声を聞き過ぎずに「はい」と軽く返事をしといて行動を変える。
- 教えることをやめて休講にする
3はハードな選択ですが、こういう選択肢があると思うことで安心はします。
実際に選んだのは2です。
心の声は不安や怖い状況が来ればすぐさま出てくるクセみたいな言葉です。
長年やってきた心の会話なので、これを消そうと努力はすごくエネルギーを使います。
本当にエネルギーを注ぎたいのはこれではないですね。
「今ここに集まってくれてる先生のためにどんなことをしたいか?」
今いる場所に意識を戻すことが最優先ですね。
未来や過去の情報を集めるのでなく、今ある情報を集めることからスタートしました。
ここまで来たら次はどんな行動するか
まず不安や怖いなということに意識が引っ張られていると今やってることさえ見えなくなります。
・視野を狭くしていたり
・息を浅くしていたり
・肩が上がってたり
・膝が固まってたり
これでは人に何かを教えるどころか立ってるのさえ、いつもより大変ですね。
そこで1つずつ解決していきます。
- 視野を狭くしてるのに気づいたので、部屋全体を見渡して参加者も見てみる
- 膝を固めていたので、股関節や足首を動けるようにしておくこと
- 呼吸エクササイズをバレないようにする
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身体の緊張は自分の思考のクセ、緊張した時の身体のクセをしっていると対処できます。
身体が動きやすくなってきたら声も出しやすくなります。
そうして身体の面倒を見ていると「どうしよう」はおさまり「じゃあ今回のレッスンは何をしようかな」とやりたいことにフォーカスできました。
自分に必死だったら教えられるものも出てきません。
演奏も同じですね
自分が一番、動ける状態であること。
だからやりたいように演奏できます。
「緊張している時の自分の身体がどうなっているかに気づくこと」
↓
「身体を動きやすくする方法を持っておくこと」
まずこの2つさえあれば緊張してもすぐに対処できるので、かなり安心できますよ。
考え方をどれだけ変えても緊張はとれない時があります。
どうしても緊張するのを減らしたければ、普段と行動を変えること。
緊張する時にやってしまうクセのような動き方を変えることはできます。
身体のことを学んで動きやすくする方法を知っておくと便利です。
だから今後は身体のことも少しずつお届けしていきますね。
こんなのをTwitterでは流してます。ちょっとずつでも身体のことを知ってもらえるかなと試行錯誤してます♪
【気まぐれ解剖学】上腕の関節は肩甲骨と出会っています。だから腕を動かす時は、肩甲骨のある背中を含めて動かしてみるとスムージー pic.twitter.com/zvDaHJwKTd
— USKユースケ・サンタゴリラ山口裕介 (@usk_kimidori) 2017年7月19日
いつも最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ほなまた!
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ