「向いてないと言われてから緊張が増えた」そんな言葉は無視しましょう。
どうも、アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介USK(@usk_kimidori)です。
今日は、周りから「向いてない・才能がないんじゃないか」と言われてから本番前の緊張が強くなったボーカルの方とのレッスンでのこと。
これは厳しい。
自分でもうまくいってないことは分かってる上に、人から「向いてない・才能がない」とか言われたら何百倍のショックやね。
その方が本当に自分のために言ってくれたのかどうか?
どんな基準で言ってきたのか?
この時点では関係性が分からないし何とも言えませんね。
それに「向いてるか?才能があるか?」を僕に判断してほしいわけじゃないやろうしね。
本番前の緊張が強くなってきた、その言葉の裏に望んでることがあると思います。
レッスンを進めるうちに話はゆっくりと明るくなってきました。
向いてないと思う理由はあるの?
「最近は小さなミスが多いし、メンバーに迷惑をかけていないか心配。」
向いてないと言われて自分はどう思うか、現状を聞いてみました。
歌詞を間違えたり、音を外したりが増えてきたそうです。
小さなミスの繰り返しはジワジワとダメージを与えてきますね。
でも前よりも増えてきたということなので、もともとミスはあったわけよねと聞くと「そんなに気にしてなかった」とのことです。
「向いてない」と言われたことをキッカケに、自分に厳しくなって細かいところまで見るようになったんじゃないかな?
それだけ細かく情報を集められるのに、「向いてない」を受け入れてしまうのはどうやろうか。
「向いてないからミスをする?」
「向いてるけどミスもする。」
どっちもあり得ますよね。
自分が向いてるか、才能あるかどうかと、ミスをすることは関係ないんちゃうかな。
ここは別々のことと考えてみることをオススメして、「ミスが増えてきた」ことに対しての対処を考えていこうと提案しました。
これは前に書いた記事と似てるので、こちらもよければ合わせて読んでください。
伸び悩みとサヨナラ!「前向きになる」言葉の選び方
向いてないと言われた時の感情は?
生徒さん「いやだ!って拒否反応でしたね。」
USK「では歌うのはやりたいということでよろしいでしょうか?」
生徒さん「はい」
終了。
ボーカルを選んだ理由は?
・子供の頃から歌うのが好きだった。
・歌うと周りが喜んで聞いてくれる。
・気づいたら自然と歌ってることが多い。
・歌詞を書くのも好き。
・歌を・・・etc
終了、もうけっこうです(笑)
何が大事なのかはご本人さんが分かってそうですね。
自分がどうかの思考から離れるために
「向いてない」がキッカケでミスが気になり、周りに迷惑かけてないか心配したりと、自分への意識が高くなってきていることが緊張が増える理由かなと思います。
自分がどうかではなく視点を変えたかったので、最近気になる箇所を歌ってもらいました。
「高い声を出す前に力んでしまうことが気になる。」ことでした。
歌詞にある母音と子音の違いについて話したり、膝を使うことで腹筋を働かせやすいようにすることで力みは減りました。(話が変わるのでこれについてはまた別の機会で)
生徒さんは声が出しやすくなったことで、
「次はどうやって歌おう?」
「音量をもう少し出すにはどうしたらいいですか?」
と質問するなり、自分で歌って何やら試し始めたり。。。僕はおいてけぼり状態。よくあることです。
まあそれは僕には嬉しいことで意識がもっとうまく歌いたい、楽しくやりたい方向に向いたように見えます。
「どんな歌が歌いたいのか?」
ここには自分が向いてるかどうかは関係ありませんね。
「やりたいからやる!楽しいからやる!」
「目標に対して、1つずつどうやって近づいていけるか?」
そうやって、
1つのことに打ち込んでいる時は、
「自分が向いてるか・才能があるか」なんて関係なくなる。
最後に!
「向いてない」のは、経験者から見て平均よりは時間がかかりそうと判断されてるのかも。ただその時の判断やし、話半分くらいで流しておけばいいやろうね。
やりたいことをやめる理由にする必要はない!!
ツイッターでもこんな風につぶやいてます。
「向いてないよ」と根拠もなく言われたことには強く反応せんでいい。
具体的な理由があっても「そういうこともあるかな?」位に聞いておく。
やりたいならその気持ちがあるうちにやればいいよね🦍
— ユースケサンタゴリラ🦍山口裕介USK (@usk_kimidori) 2019年6月17日
ということで、今日はこの辺で。
最後までありがとうございました。
ほなまた!!!!!!!
山口裕介USK