「ミスをしても大丈夫と思えるようになれた」建設的な思考が強い心を作る。
アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介USK(@usk_kimidori)です。
今日はとある管楽器の先生とのレッスンでのお話。
ちょうど3ヶ月目のレッスンの時に、
「USK先生、演奏がすごく変わったんですよ。気になるミスがほとんどなくなりました。それにミスに対しても反応しなくなったんですよ!」
部屋に入るなり言われたので、よほどのことだと思いゆっくり事情を聞きました。
それは昨日の本番の演奏についてでした。
本番はいつも生徒が見に来てくれてるから、
「間違えないように演奏しよう」
「先生らしいところ見せないと」
そう考えることが増えた本番が多くなったようなので、別の考え方がないか、他に取り組める方法がないかとレッスンにきてくれました。
でも今回は先生の顔はスッキリしているようなので、
「実際はどう変わったんですか?」と理由を聞いてみると、
「まだ起こってもないこと考えるより、起きた時に対応すればいいやって思って本番に挑んでみました。」
すごいなあ。これって言うのは簡単なんやけど実際にここまで切り替えられるのはさすがです。
先生が言われた言葉はすごくシンプルでしたが、背景には「何か起きたらこれをやればいい」というレッスンで進めてきたハッキリとしたプランがありました。
身体の反応を知り全身を動けるようにするために!
ミスしたら身体が固まったり、動きづらくなるものです。
その動きづらさに気づいたら、まず考えることは「頭を動けるようにしてあげること」です。
参考記事→
この先生とはアレクサンダーテクニークのレッスンを3ヶ月続けてもらうことで、「頭を動けるようにすること」が身体のバランスを良くして演奏しやすい状況を作れる!これを繰り返し体験してもらいました。
何度もレッスンで身体が動きやすくなる実感を繰り返し行うことで信頼ができていたからこそ、本番で実践できたのだと思います。
<ミスに反応したとすると>
→首が固まるのに気づいたら
→頭を動けるようにする
→そうすることで固まっていた腕や脚も動けるようになる
→動けるようになるので安心する
→余裕がでる
→次どうすればいいか選択できる
→演奏にまた集中できる
さらにこのプランが後押ししてくれるのはこれまでの経験です。
・これまでもミスをしたことは何度もある。
・ミスをしてもすぐに対応できる実力がある。
・ミスはするもので、その後どうするかが大切なのを知っている。
これまでの演奏経験・人生経験も大きなサポートです。
信頼できるプランにこれまでの経験への信頼も加わることで、気持ちがずいぶん軽くなります。
「間違えても大丈夫!ミスはどんとこい!」
「間違えたとしてもすぐに対応できる!」
先生はこんな風に考えられるようになったのは嬉しいなあと言われてました。
そこで「最近はどんな風に考えて演奏してるんですか?」と質問すると、
「今日はどんな演奏をしよかな?」
「どうやったらみんなを楽しませられるかな」
って本来の演奏の目的を自然に考えられるようになっていたとのこと。
最初にレッスンに来てくれた頃とは違って本番が毎回楽しくワクワクするようになりましたんやと!!
こりゃまた僕としても嬉しすぎますよ。
おっしゃる通り、起こってもいないことを心配するのは不要です。
どんなことが起きても「大丈夫」とまず自分を信頼すること!
「ステージで演奏をしたいのはどんな理由?」かを考えられること。
あれやこれやと心配するのが減ってシンプルに演奏に向かうための状況作りができるのもこのレッスンの魅力やなと再認識できる機会になりました。
これを読んでくれている方もミスをしたことはあると思います。
でも、これまでやめずに続けられていませんか?
「それはどうやって続けてこられたのか?」
「何が続けるための原動力になっていたのか?」
練習と同じように、自分に問いかけることをする中で本番で不安になっていたことなどは少しづつほぐれていくように思えます。
では今日はこの辺で。
ほなまた!!
山口裕介USK