「すぐに行動できない」から「すぐ行動へ」の脱出劇!
どうも、アレクサンダーテクニーク教師の山口裕介USKです。
今回のレッスンは社会人で週末に演奏活動を楽しんでいるクラリネット奏者の方です。
うまくなるためには練習は必要ですが闇雲にやると何がどこまでうまくなったかはわかりにくいものです。ずいぶん先でやってて良かったと気づけることもあるので、無駄なものはないとは思うけど、この方の場合だと余計に成長が感じられずにいると思うので目標を立てるのは必要ですね。
そのためには「いまは何が気になっていて、どうしたいか」と現状を知ることも大事なプロセスですね。
そして「何を望んでいるのか?どこを目指すのか?」
この実現したいイメージを思い描くのが重要だとはずいぶん前から言われてるけど、これを実践に移している人は多くないと思います。「たしかにやってみると良さそう」とまでは思うけど、自分でやってみたことはなかったり。
今回の生徒さんも僕のレッスンは数回来てくれてるので、望みの大切さは知ってはくれています。
ほんならどんな理由があって動き出してないんやろうか???
「自分にはできない」と思い込みに気づく
なかなか動けない理由は「自分にはできない」と心のどこかで思い込んでいることです。
話を聞いているうちに、「自分にはできない」「やってもどうせ通用しない」と言葉の節々で聞こえてきましたから、ここがポイントになるかな。
やってもいいけど思ってるところまで行ける気がしないと言ってもいいかな。◯◯さんみたいにはなれないとか。
「自分にはできない」という思いを強くしているうちは何をやってもうまくいかないもんです。せっかく体験できる機会があったとしても、そこから学べることさえ受け取れないし残念です。
ここらへんに分かれ道があるんちゃうかな?
すぐに行動できる人も悩みながらやってます。
ただ壁にぶつかった時、悩みが大きくなった時に、どんなイメージをするかで道が分かれていきます。
すぐに行動できる時は、やりたかったことができた時のイメージをしたり、その時の気持ちを考えることができます。
なかなか動けない時は、自分にはできない、どうせやっても無駄になるとマイナスなイメージが働きやすいものです。
このマイナスイメージが働く中では動きづらいし悪循環になりやすい。
そこで1つずつ動き出せるように自分を仕向けていくことにチャレンジしました。
自分にはできないから「できる」ことへ
まず最初の聞かせてもらった話から考えて
「うまくなる・練習を休まない・他のことで忙しくしない」
今のところ最低3つはやることが見えます。ただでさえお仕事しながら音楽をしているわけやから、他にもたくさんやることがあるわけです。
それも含めて、さらにこの3つとなると「自分にはできない」と思ってしまうのは当然かもしれませんね。
できる・できないというより、もう頭の中が整理できてないのもあって疲れてるんちゃうかな。
うまくなるための練習はやめる!
そのまんま「うまくなるための練習」はやめます。
いまはここが混乱をまねき行動に移せない原因やと思うからです。
なので、まずやれることは次のどっちか。
・練習に参加する。
・音楽以外での忙しいことを終わらせる。
ただ練習に参加するだけでいいんです。参加できるようにスケジュールをして準備だけしておく。そこで演奏するかどうかまでは考えなくていい。
大人の集まりですから、行くだけ行ってその日だけは見学でもいいと思います。
もう1つは、音楽以外のことで忙しいなら、それが何なのか書き出して終わらせることに意識を向けます。
終わらせたから練習ではなく、ただ終わらせて時間を作る。空いた時間に何をしたいか、何もしないか。選択する余裕ができるようにする。
お仕事や家事をしながらやと、1つのことでも時間がかかってしまうわけ。3つをやらないとと思うだけで身体が悲鳴をあげます。
この話をしたら生徒さんはまず「練習に参加できるようにスケジュールをすること」をすんなり選ばれました。
さっそく動き出しましたね?
「うまくなるために、、、」から離れてみて、やれることに目を向けたらすぐ行動ができたん瞬間です。
その後に連絡いただきました。
レッスン数日後にメールをいただきました。練習に参加すると決めたら、気持ちが切り替わって、練習してる時の自分がどうしたいか?へイメージが変わったとのことです。
「ここは吹けるようにしたい」と考えるうちに個人練習をすることもできたそうです。
ほんまはめっちゃ演奏したかったんやんね!!
自分にかけてたブレーキが外れたらスルッと動き出すものですね。次にお会いできる時はどんな話が聞けるか楽しみです。
ということで、今日はこの辺で。
ありがとうございます。
ほなまた!!
山口裕介USK