頭の動きを止めるとカラダが動きにくくなる?!
「ドラマーなら知っておきたいカラダのこと」
ということで眠っていた過去記事を
今の知識と経験に合わせてアップデートします!
アレクサンダーテクニークと相性の良い
ボディ・マッピングと合わせて
「身体に対するイメージ」をより
ハッキリと正確にしていきましょう。
実際にドラム演奏に使えるカラダの
知識として使ってもらえれば嬉しいです!
僕の希望としては、
- カラダの仕組みの思い込みと本当のことをハッキリさせる
- どのように動くか・使うかを知る
- カラダが楽になる
- まだまだ上手くなれる可能性を知る
- 練習が楽しくなってムリなく上達できる。
痛みのない姿勢や演奏をして、
楽しみながらうまくなっていく
方法を知ってもらいたいです。
そこでまず最初に紹介するのは!
アレクサンダーテクニークの
基本的なことをご紹介します。
俳優であったアレクサンダー氏が
発見したことでとても重要です!
まず説明よりも結論!!
次のことを試してみてください。
【イスに座る→そして立つ】
この単純な動作に次の条件を加えます。
A.頭を動かないようにする。
B.頭を動けるようにしてあげる。
普通にやると何にもないですよね、スッとできますね。
では次にAとBのそれぞれの方法で【イスに座る→立つ】を実験してみます。
Aであれば、
1.頭を動けないようにする
↓
2.イスに座る
↓
3.頭を動けないようにしたままで
↓
4.イスから立つ
これを行なえば、
次はB「頭を動けるようにしてあげてから座る→立つ」をしてみてください。
よくレッスンの参加者さんからは
- 頭を固定すると立ちにくい
- 動きが遅くなった
- 動けるようにすると脚が使えるようになった
- 頭を止めると呼吸が止まった
- 頭を固定すると全身が固くなった
このようにコメントをもらいますが、いかがでしたか?
Bの「頭を動けるようにする」は、
「頭を動かす」わけではありません。
頭がいつでも動ける状態にあることです。
Aの「頭を固定する」状態でないともいえます。
Bでは動きやすくなったと思いますが、
Aでは動きづらくなった。
これがアレクサンダー氏の発見の1つなんです。
彼は舞台俳優で声が出なくなったことから、
鏡を何年も見続けて自分のクセを知り
改善に至るまでに見つけたことです。
人は全身のバランスを自動的に
調整してくれる有難い機能がついています。
「よし!バランスを取ろう。」と
意気込んで立ったり歩いたりしないですよね。
ではさっきのA「頭を動かないようにする」をしたら
カラダに制限がかかったように動きが鈍くなり、
中には息を止めてしまう人もいるくらいです。
ということは、頭を固定する為に働く筋肉が
カラダの動きや呼吸まで制限してしまうと考えられます。
頭を動けるようにすることで、からだの全体が動けるようになる。
それを考えてから演奏してみる。
からだの全体が動けるようになることで、やりたいように演奏できるようになります。
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ