気づいていない自分ルールが緊張を作る!青山高等学校出張セミナーにて
どうも、山口裕介ユースケサンタゴリラです。
先日は三重県青山高等学校にて「アレクサンダーテクニーク出張セミナー」でした。
アレクサンダーテクニークはこんなレッスンのことです。
僕が教えてるアレクサンダーテクニークレッスンは、身体の自然な機能をパフォーマンスのために賢く使うことを学ぶ場です。ブログはメンタルトレーニングが多いけど、レッスンでは解剖学もよく使う。身体と心理面の両方からパフォーマンスを上げるためのプランを提案する。そんなお仕事です。
— USK ユースケ・サンタゴリラ 山口裕介 (@usk_kimidori) 2017年7月14日
青山高等学校は全寮制で一人一人の個性を発揮できるような教育に取り組まれていて、授業の中にTED形式のプレゼンテーションも取り入れていました。これは楽しそう!
今回は吹奏楽に関わる生徒さんが対象でしたが、事前アンケートでは音楽以外に人前で話すこと、コミュニケーションについての質問が書かれていました。
これまでの出張ではあまりなかったアンケート結果です。プレゼン授業などもあると人前が多いですから、もっと上手くやりたい気持ちがあるんでしょうね。
緊張とコミュニケーションは僕はとても好きな分野なので、これはスタートからワクワクしました。
セミナーの一部を紹介します
「自分が知らない間に作っているルール」に気づくことを目的にしたゲームです。みんなで楽しみながら話し合い意見を出し合えるのでいつも有意義な時間になります。
「お互いの共通点を探す」ゲームです。
二人組になって1分間でお互いの共通点を30個見つけてもらいます。ルールはこれだけなのですが、1分経過後にいくつ見つかったか聞いてみると、
20-30個まで見つかったのは10組中3組。中には5個以下のペアもいました。これは数の勝負ではなくて、ゲーム中にどんな考えをしたのかを知るゲームです。
ここに「自分ルール」の落とし穴があります。少なかったペアにはこんな隠れルールが生まれていました。
- 簡単なことは言ってはいけない
- 面白いこと言わないと!
- ありきたりなのはダメ
- 人と同じことを言ってはいけない
- 相手が気づかないようなことを言いたい
そもそもルールは2つだけ、1分で30個を見つけること。
あとは自由と言ったのにゲームが始まるといつのまにかこんな暗黙のルールが現れます。
中には簡単に見つかることを言う生徒さんもいましたがこれがまた面白い。
「人間」やって。そう間違いなく共通点ですよね。
でもこのペアは「人間」と言った次に何が見つかったと聞くと「好きな食べ物が同じ」と言いました。
なんで「人間」とすぐ見つかるようなテーマで進まなかったんやろ?
人間、日本人、三重県民、地球人、息してる、生きてる・・・
色々ハードルが低い点はありますよね。
好きな食べ物なら「何が好きなん?」と質問して答えるとワンクッション時間がかかってしまう。
簡単に見つかる共通点は1回までと暗黙のルールが現れてきたのかな?
「こんなのばかり言ってたらダメかも」と思うと同じようなことは言えなくなるんですよね。
微笑ましい先生と生徒の関係
しかし驚きやったのは、どんな発見があったかと意見を求めたら次々と手が上がることです。20人もいたら手をあげにくい人が多いのに!
先生がゲームに混ざった時に生徒が喜ぶ姿を見ていると、先生と生徒がしっかりコミュニケーションできてるんだろうなーと微笑ましい光景にも出会えました。
素直な生徒さんばかりで僕はとても気持ちよく話を進められましたよ♪
自分の意見を言っても良い、みんなと違う意見でも大丈夫という場を作るのは先生の仕事です。
僕は最初にゲームをすることでこの場を安心できる状況作りをします。でも生徒さんは最初から緊張も少ないのでその心配はなかったんですよね。
自分ルールが緊張を生み出す
さてさて先ほどのゲームを通して考えてみたいことがあります。
自分で気づかないうちに簡単なことも難しくしていることはないか?
誰も言ってないのに、自分でハードルを上げて不安になり緊張する。
本当によくあることです。
この記事でも書いてるような自分の解釈違いで緊張してしまうのと似てますね。
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いつの間にか自分で制限していることに気づくためにアレクサンダーテクニークのレッスンは効果を発揮します。
一人ずつテーマにそってレッスン
また具体的に悩んでいることをテーマに一人ずつレッスンもしました。
人前で歌う、面接の時に話せなくなる、友達とのコミュニケーション、スピーチで頭が真っ白になるなど、音楽からコミュニケーションまで幅広く相談してくれました。
自分が無意識にどんな「自分ルール」を作っているかも探りながら、問題を解決するための道のりを提案していきました。
緊張は自分で作っています。まずその緊張を作っている「自分ルール」がわかればほぼゴールです。
それは一人で見つけられることもあれば、誰かに協力してもらうことで見つかります。
緊張しやすい人ほど自分ひとりで何とかしないと、頼ると迷惑をかけてしまうとすごく気を使っちゃう性格が多いんですよね。誰かに頼るのは悪いことじゃないし、聞かれてる側も勉強になることもあるわけですし、そこは遠慮なく聞いてみましょう。
こうやって僕もセミナーをさせて話を聞かせてもらうことで、勉強になるし、出会うきっかけにもなるしで、本当にありがたいです。
この度は貴重な機会を作ってくれた青山高校の先生に感謝いたします。先生からもありがたい言葉をいただいたので紹介させてもらいます。
「普段は外部の方とあまり接する機会がなく緊張しやすい生徒を、あれだけのせてほぐしてくれたのでとても感謝しております。
また先生の指導力に改めて感激いたしました。大阪でのレッスンでの先生の指導を見て、ぜひうちの生徒にも指導してほしいという願いが叶ってよかったです。」
ひゃーうれしい!!
こちらこそ本当にありがとうございました。
また次回があればじっくりと時間をかけてやりましょう。
それと次こそは温泉に入ります・・・。
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ