フィルインになるとテンポが乱れる
フィルインになるとテンポが乱れる、走る、モタるなんてドラマーにとっての永遠のテーマですよね。
キマッた!!って時はついついにやけてしまいます。
たまにキマりすぎて、変に緊張して次がダメになったりもしますけど(笑)
こういった時の練習方法で必ず出てくるのがテンポを遅くして取り組むこと。
誰もが経験したことのある方法だと思います、効率良いやり方ですよね。
でも早く叩きたい、成功させたい気持ちが強くいせいか遅くすると効率が良いのを知ってるのについつい元のテンポで練習しちゃいます。
ココロのどっかで遅くして練習することに対する抵抗とか「ナニカ特別な思い」があるかもしれませんね。
「遅くして練習しなくても何回もやればできる!」
もちろんこの方法でも身につけることはできます。
でもこの方法だとまだ慣れてない動き方のために、最初は余分な力みが起こりやすいもんです。
何度も練習しているうちに力みが取れてくることもありますが、繰り返し行う中で無意識的にカラダはこのフィルインに対していつのまにか身構えるというクセが残ります。
要するにフィルインに対して他のリズムパターンより筋肉が多めに反応してしまうということです。
フィルインになるとテンポが乱れる原因はこの反応かもしれません。
こうやって頑張って行なってるんですが、練習の取り組み方によっては思ったようにいかない結果を招くことがあります。
そこで遅いテンポから始める練習方法について改めて考えてみます。
まず遅いテンポにするメリットは、
- 身構える・力みが減る
- 速くなっても力まず必要な力が分かる
- 動きの流れがよく理解できるのでミスしにくい
- フィルインを覚えやすい
- 順を追って考えることで頭とカラダが整理できる
などなど、僕には良いことは沢山なので信頼もあって必ずやりたいプロセスになっています。
でも本当に遅いテンポでやるのが効率良いのか?ともう一度考え直すために、次のことを試してみてください。
新しく演奏する曲でまだ慣れてないフレーズ(フィルイン有)を決めます。
- 曲と同じテンポで叩いてみる
- 少し遅くして叩いてみる
この2通りの演奏の中でカラダの反応はどのように違いますか?
フィルイン直前、フィルインの最中、フィルイン直後で速いのと遅いのではどうでしょう?
またカラダの反応だけでなく、気持ちの面ではどんな変化がありますか?
もしカラダが固まる・動きにくいなど差に気がついたら
- どの場所が動きにくいか?
- いつ始まったか?
- 何を考えたからそれが起きたのか?
こんな風に思い返してみてください!
そうすると、この反応のまま速いテンポで続けていきたいのか、それとも遅いテンポにして「何が必要で、何が必要でないのか」をある程度の理解をしてから進めるほうが良いのか選んでみてください。
僕は普段から練習の時に自分に対してこのような質問をしながら取り組んでいますが、面倒のように思うかもしれませんが遠回りのようですごく近道です。
自分のパターンや習慣に気づくための自己分析力を高めることにつながります。
1回目に叩いたことに対する情報が多くて、次に叩くときに必要なプランが立てやすくなります。
何も考えずにただできるまで繰り返すよりは、圧倒的に早くて効率も良く何より理解が深まります。
自分がどんなパターンや習慣を持っているのかを理解できれば、フィルインになってもテンポが乱れることのない方法が見つかって再現性も高くなります。
そして本番での成功率もアップ間違いなしです!!