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Cello, musical instrument

緊張する本番で普段通りに演奏するための準備

山口裕介USKです。

練習の時にできたことが緊張した本番になると普段通り、いやそれ以下の結果になってしまった経験があるのは苦い思い出。

「場数を踏めば大丈夫!」と気合いで乗り切れたらいいけど、大抵の場合それは約束されたものではないよね。

場数を踏めと言う人は何回やればいいかなんて教えてもくれないしさ。

悪い結果ばかりだと演奏さえ嫌になるし自分の生徒さんにもなってほしくないのです。

今回はそれに待ったをかけるためのプラン作りです。

瞑想や呼吸法や成功イメージトレーニングなどの対策も良しですが!!

今回は「普段やってしまっていること」を見直してみよう。

ミスした時にすぐ「やり直す」の落とし穴


練習の時は1人しかいない安全な場なので何回ミスしてもやり直しができますね。なので多少の無理があっても見逃しやすいので要注意なタイミングです。

ここで観察タイム!


「ミスした直後の身体はどんな状態ですか?」

力んでいたり身体がいつもより固くなっていない?

気持ちの面でも「またやってしまった」「悔しい」と頭の中も固くなってしまいがち。

前提として「ミスした直後の身体は固まっている」と決めていたほうが今後の対策が立てやすくなります。

やり直しの連続は不利な身体の使い方になる

わずかな力みでもミスする部分を何度も練習するたびに不利な身体の使い方を覚えてしまっているかも!?

「力んでるけど間違えずにできたからOK!」と流してしまうのも一緒やから手間をかけてでも取り組もう。

練習時の小さな力みは本番だと大きく感じやすい

練習の時は小さな力みに思えても本番のアドレナリンたっぷり状態ならいつも以上の力みを感じます。

めっちゃ過敏になってるからね。

そうやっていろんなことに気づいちゃうから演奏のバランスが崩れていって、普段通りにはいかない結果を招くことになるんよね。

ミスした後にやり直す時の心得

ミスした直後はすぐにやり直すことをせずに、身体をまずリセットして呼吸を整えてからやり直すとどうでしょう?

アレクサンダーテクニークの視点からオススメするのは、「視野を広げてからやり直すこと」です。

ここでじぶんに質問してみてください。

天井の高さはどれくらいですか?

部屋の奥行きはどれくらいありますか?

いまいる空間を視野に入れてから演奏し直すこと。

これで固まった身体に呼吸が入るのでそこからやり直しスタート。

普段の小さな力みや無理のある演奏をしている場面をしっかり捕まえて身体の使い方を見直し改善しておくことがおすすめです。

普段の練習を見直す時間が取れない時の特効薬

少しの時間でもいいです。

5分でも良い。

立つ、座る、楽器を持つ→構えるなど演奏をする前の動作にいつもより丁寧に取り組んでみましょう。

演奏は意識的でもこのような当たり前に行う動作は無意識のことが多いです。

無意識を意識的に取り組むことは「今やること」に集中できます。

本番では最初の音を出すまでにどれだけ「今に集中」できるか?

これで結果は大きく変わってくるものです。

「今に集中」できれば緊張する場面ではとても大きなサポートになりますよ。

普段を振り返りながら、本番の対策もする。

全体を見て取り組むことで緊張への反応も変わり、普段以上に本番が楽しめる演奏になると思います。

1人1人それぞれのペースがあるので、1つずつ順番にやれることから進めていきましょう。

アレクサンダーテクニーク教師

山口裕介

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