「上手くやらなきゃ」は安定しない!前へ進む言葉を選ぶ
どうも、 USKことユースケ・サンタゴリラです。
レコーディング時になんか安定しない、やりづらくて調子がでない時のお話です。
レコーディングでの発見
隠れ家的存在のアットホームなレコーディングスタジオはリラックス空間たっぷり。
そんな中でもその日は僕はすでに緊張モード。
録音するのがバラードのシンプルな曲なので1つ1つの音がハッキリ目立つので、久しぶりということもありすでに臨戦態勢。
セッティングとチューニングも終えて、いよいよレコーディング開始。
思った通り1テイク目はミスはないけど、納得いかない演奏でした。
そこで次はどうやったらいいものか?
脳内作戦会議。
何度も録ってもいいけど、レコーディングは2テイク目の出来で決まる事が多いのでここはじっくり時間をかけたいわけです。
ここでこそアレクサンダーテクニークレッスンでもよく伝えていることを実践するタイミング!!
気持ちの面とカラダのことについてそれぞれ次のように考えてみました。
どんなことを考えていたのか?
そこでまず、
「1テイク目で何を考えてたか?」
「カラダはその考えにどう反応していたのか?」
アレクサンダーテクニークで学んだことをここで使わずにいつ使う!
最初に浮かんできたのは「上手くやろう」「ちゃんとしなきゃ」って気持ちが練習の時より多かったこと。
練習やレコーディング始めるよって言われるまでは、
「次こんなことしよう」
「このフレーズ良さそう」
「ここはこの音出そう」
などと、表現や音のこと・音楽をすることを中心に考えていることにも気づきました。
その時、カラダはどうなっていたのか?
今日はこんなこと考えてるやなとまずは整理できましたので、次はカラダはどうなってるかを考えてみることに。
「上手くやろう」「ちゃんとしなきゃ」が働いてる時には、
- 腕はブレーキがかかったように重い
- 息が浅いことで、胴体も動きが鈍い
- 骨盤を少し前に押すことで股関節が動きにくい
など、発見がありました。
考えていることがきっちりカラダに影響しますね。
そもそもちゃんとしなきゃってわざわざ思わなくても、演奏となればちゃんと叩きますよね。
この曲は叩けるはずやのにさらにもっと良くしようという気持ちが強すぎてカラダに緊張を走らせてるようでもありました。
上手くやろうと思うほど安定しない
この脳内作戦会議のおかげで、「うまくやろう」「しっかりやらなきゃ」の思考がカラダの色んな場所の動きを止めようとしてきます。
その理由の1つとして「カラダを安定させよう」としていることでした。
人って不安定なバランスの上で立ったり座ったりしているので、安定させることは難しいんです。
安定させようというのは、カラダを固めることがほとんどでもっと安定しません。
不安定でもいい!
カラダの動けるとこはぜんぶ動けたほうがいいんです!
そこで、今回のレコーディングでのカラダの動きを止める考えは、「上手くやろう」「ちゃんとしなきゃ」と原因が分かったので、そもそもの目的に向かうプランが必要です。
自分のやりたい表現ができて出したい音が出せるようにするために、
「次こんなことしよう」
「このフレーズ良さそう」
「ここはこの音出そう」
と、うまくいってた時の前に進むためのプランを演奏中も自分に話しかけることを実践してみました。
そうすると、2テイク目は音色がまったく違ってきて、やりたいことできたし、フレーズも納得のいくものが叩けたので、プランは成功!
調子が出てきた流れにうまく乗って3テイク目で終了!!
シンガーとエンジニアさんからも褒めてもらえる出来映えだったので一安心。
いつもレッスンで伝えてることを実践できたので、より理解が身をもって深まりました。
実践から学ぶのが1番ですね!!
山口裕介 USK ユースケサンタ・ゴリラ