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「演奏のしやすさだけでなく、音色までが良くなった」パーカショニスト和佐野 功さん体験談

私はパーカッショニストとして、ライブやレコーディングで
素手で叩くコンガやボンゴ、時にはドラムセット、ティンバレスなどのスティックを使うもの、シェイカーやタンバリンといった腕を振って音を出す楽器など、楽曲に応じていろいろな種類の打楽器を演奏しています。

実はここ数年、身体の痛みに悩まされ、スランプに陥っていました。

なんとか打開策をと探しているうちにアレクサンダーテクニークを知り、「痛みも自分次第で改善できる。」という考え方に触れた時には、目から鱗が落ちる思いでした。

演奏時の身体の痛みは、我慢して乗り越えるしかないと諦めかけていたのです。

関連書籍を読み進め、実際に深く体験したいと思ったとき、山口先生のレッスンを受講する機会をいただきました。

約3ヶ月で10回と集中して学ぶことができたのは非常に幸運でした。

 

レッスンは「今日は何をしましょうか?」という先生の問いかけから始まり、その時々で私が探求したいことがテーマとなりました。

 

先生からは課題を提示されなかったのが、とても印象的でした。

・コンガでソロを叩く際の腕の力み
・バスドラムやハイハットを演奏する際の下半身の動きづらさ
・ボンゴを脚に挟んで叩くポジション
・腕や肘を使ったスティックワーク
・あるフレーズを演奏する際の利き手の動かしづらさ

 

などのテーマに取り組んだのですが、ペダルを使うフットワークや、スティックのグリップなどの細部を考えるときにも、

まずは「頭のことを思い出して、それから○○する」という大前提が常に優先されました。

これを意識するだけでも力みが抜け、動きが格段に良くなったことには驚きました。さらにその前提のもとに、骨格や関節、筋肉の構造や働きへと話が及ぶのですが、身体の仕組みについて正確に知るほど、自然に負荷をかけずに動けるようになりました。

 

四肢を使うドラマーやパーカッショニストにとっては、手から腕、背中にかけての繋がり、骨盤や股関節の仕組みを知ることは大変有効だと思います。身体の構造の理にかなった動き方について誤解したままで無理な練習を重ねると、怪我や故障の元にもなりかねません。

 

私自身、関節や筋肉の仕組みと使い方を教わってから、以前よりはるかに軽い力で、より大きな響きを得られています。

動きが良くなった結果、演奏のしやすさだけでなく、音色までが良くなったのです。

山口先生によれば「力みが抜けることで、楽器に触れている身体も共鳴しだすので、響きがよくなる」とのこと。

 

以前の私は「楽器を鳴らすためには、力で叩き込まなければならない」とどこかで思い込んでいたため、楽器を充分に響かせていなかったことに気付きました。

その上、身体の力みが抜けて心地よい音色になると、精神面でも余裕が生まれ、演奏中に自分の音と共演者の音を、より客観的に聴くことができるようになりました。

結果、より正確で的確なタイミング、音量やタッチを自分でコントロールできるようになってきたと思います。

バンドのメンバーにも違いが分かるようで「一緒に演奏しやすくなった」と言われることが多くなりました。

レッスンを通してアレクサンダーテクニークを学んでいくうちに身体の痛みが軽減しただけでなく、音色や演奏技術も向上するなど、期待以上の効果を実感しています。

この非常に具体的かつ有効な手法をさらに学び、演奏活動に活かしていきたいです。

 

【プロフィール】
和佐野 功/パーカッショニスト

1979年生まれ。
高校からパーカッションを始める。
大学在学中から現在に至るまで、様々なバンドやセッションでのライブ、レコーディングに参加している。
2012年にはキューバへ渡り、ラテン音楽のルーツやリズムについて理解を深める。

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